行動療法は自分の誤った食生活や生活習慣による肥満を
是正するプログラムです。
これについて今日は簡単にご紹介します。
体重は起床時排便排尿前、朝食後すぐ、夕食後すぐ、就寝前の
4回測りグラフにします。
起床時の体重を最も重視し、これが前日より少なければ良し、
多ければ前日の食行動の問題点を思い出し問題点を見つける。
(夜食、来客、外食など)
こうして体重が増加した問題点を自分で認識してそれを
正そうとすれば減量につながる。
いくら食べても結果として前日よりも体重が増えていなければ
良しとするわけで、上手くコントロールできるようになれば
折れ線グラフは次第に見た目もきれいな波形となって行く。
大分大学の吉松先生によると、先生の外来ではこの方法だけで
約半数の肥満患者が10kg程度の減量に成功しているそうです。
(Nikkei Medical 2002 Vol.3)
こうした体重を4回測定してグラフにした体重日記は、近年の
肥満治療には欠かせないものになって来ました。
なにが悪くて肥満したのかを漠然とではなくグラフで理論的に
はっきり理解することは非常に大切です。
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