「夏季の運動と水分補給」


体温調節のために人間は汗をかきます。
近年の猛暑では、特に屋外の運動では汗の量も多く
水分とともに多量の電解質を喪失します。

ダイエットのための運動は、継続したゆるやかなものが
推奨されていますが、こうした夏の非常に暑い日の野外や暑い
室内での運動は他の季節よりも強度を落とした方が
よさそうです。

熱中症による死者は国内で年間100人あまりですが、
運動中に足がつる、こむらがえりを起すなどの症状も
熱中症の一つの症状です、これらは「熱けいれん」と呼ばれます。
この状態になったら日陰の涼しいところで休み、水分補給とともに
つった筋肉を冷水や氷で冷やすことが必要です。

このような症状を予防するためには水分とともに汗として喪失する
塩分の補給も必要です。真水のみの補給は時として熱中症を助長します。

2%程度の塩分の入った飲料が良いとされますが、
これはスポーツドリンクを約2倍に薄めた程度になります。
夏季の運動中は15−30分に一度、100−200ml程度の
水分補給を行いましょう。

なお、ビールなどのアルコールは利尿作用によって脱水を
助長します。アルコールを飲んで暑い最中に運動することは
控えましょう。