妊娠を契機に肥満になる方も多いのではないでしょうか。
「子供のために栄養をつけなくっちゃ」という考え方は決してしないことです。妊娠しても消費カロリーの増加は微々たるものであることを認識しなくてはいけません。
また、カロリーをたくさんとって胎児が大きくなることも良いことではありません。ただし陣痛の時期にはこの限りではなく、たくさん食べることが良いとされています。
妊娠中の肥満は糖尿病の発生が多いことも知られています。糖尿病や妊娠中毒症などの合併症は胎児によくない影響を与える場合が多いでしょう。こうした予防のためにも肥満には注意を払うべきでしょう。
逆に、痩せてはもちろんいけませんのでそのためにもバランスの取れた食事が必要で、貧血の予防に鉄分を摂りましょう。カルシウムはもちろん十分摂取すべきですし、便秘も妊娠中は危険ですから食物繊維、野菜を十分摂るべきです。
妊娠中に肥満した女性はその後ダイエットしても高率でリバウンドしてしまうという報告もありますし、妊娠中あまりに太ってしまった方はどうも難産が多いようです。
糖質や動物性脂質を控えたきちんとした食生活が大事ですし、お子様のためにもなるでしょう。いずれにしても、妊娠時は産婦人科の先生にきちんと食事のこともご指導頂きながらの食生活を送りましょう。
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