「内臓脂肪の測定法」


今日は医師や研究者がどうやって内臓脂肪を測定しているかのお話です。

体につく脂肪には皮下脂肪と内臓脂肪があります。皮の下につく皮下脂肪と違い、お腹の中、内臓周囲につく内臓脂肪は高血圧、高脂血症、心臓病、糖尿病などの生活習慣病と密接な関係がある事がわかってきました。

一般的に男性は内臓脂肪が蓄積し易く、女性は皮下脂肪が蓄積し易いと言われています。

この内臓脂肪が多いと、将来の生活習慣病を発症リスクが増加するのですが「内臓脂肪症候群」自体も比較的新しい概念なので研究者達はこの測定法の標準化と病気との因果関係の解明に努力しているのが現状です。

各病院のCTはメーカーによってフイルムの規格がまちまちで統一した測定法が待たれていたのですが、昨年これを解消した唯一の標準化ソフトが昨年発売されたFatScanです。大阪大学第一内科の研究、監修で完成したこのソフトは現在100以上の病院、研究所などで使用されています。オヘソの位置でのの断層写真がもっとも内臓脂肪を反映するようで、この位置のCTスキャン画像で測定します。

一般の方はあまり知る機会がないと思いますのでご紹介したいと思い、スタッフが日本肥満学会ブースに取材に行って参りました。さらにメーカーにも画像、文献等のご協力頂きレポートを作成しました。みなさんのご参考になれば幸いです。

このリンクからどうぞ。
http://www.web-doctors.jp/event/gakkai01.html