「ウエストサイズの測定と体脂肪の相関」


つい先日の米国の栄養関係の学術誌に掲載された論文からです。

ウエストサイズは美容的な価値だけでなく、他の部分の
皮下脂肪や内臓脂肪をも反映します。

性別、年齢に係らずBMI単独もしくはウエスト周囲の計測を
単独で行うよりも両者を同時に計測することで内臓脂肪や
腹部の皮下脂肪への相関関係が大きくなるようです。

腹部の脂肪はBMIの方がより相関するようですが、これに
ウエストサイズを加えた統計の方がより腹部の脂肪に
相関関係が増すようです。

ウエストサイズは腹部以外の体脂肪にも相関関係が見られ、
BMIと併用することでより体脂肪や内臓脂肪を反映したものに
なります。こうした2種の計測で生活習慣病の発症予測が
より立てやすくなるわけです。

ウエストのサイズも腹部以外の内臓、皮下脂肪量を反映する意味でも
大きな意味を持つことがわかります。

参考文献
Body mass index and waist circumference independently
contribute to the prediction of nonabdominal, abdominal
subcutaneous, and visceral fat

American Journal of Clinical Nutrition, Vol. 75,
No. 4, 683-688, April 2002

ウエストサイズはその時の胃腸管内の食物やガス量によって
変化します。できるだけ同じ条件、同じ時間で計測して
比較する事が必要です。

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