「各国小児の肥満、痩せの傾向」


American Journal Of Neutoritionの掲載論文からです。

Youfa Wang氏らはアメリカ、中国、ロシア、ブラジルにおける
6歳から18歳までの小児、青年の過体重および痩せの
年次推移についての調査結果を発表しました。

過体重の増加率は米国では年1,1%、中国では0,2%、
ブラジルでは0,5%の増加を示しました。中国とブラジルは
以前のエネルギーの欠乏から過剰に転じたようです。
逆にロシアでは過体重はマイナス1,1%と減少し、
痩せは増加していたそうです。

このように国の経済や環境が肥満や痩せの割合に大きく
反映しているようです。いずれにしても発展して行くにつれて
どの国もこうした肥満が今後も益々大きな課題に
なって行くのは明らかです。

肥満者の増加と同時に世界の飢餓人口も肥満者と同数の
11億人です。人類はこうした相反する矛盾に
立ち向かわなければならない羽目になってしまったようです。

参考文献

Trends of obesity and underweight in older children and
adolescents in the United States, Brazil, China, and Russia
Am J Clin Nutr 2002 75: 971-977.