GI値は血糖値を上げやすい食べ物か
どうかの指標です。
しかし、このGI値は食品の個体差、他のものと一緒に食べた場合、
噛む回数、人種差、個体差のために正しいデータを取ることが
非常に難しいのが難点です。
糖尿病患者さんでは食後に高い血糖値になる事は血管の病変を
進行させてしまうために高い血糖値は避けるべきです。
よってこのGI値の低い食品を選んで食べ、
血糖値の上昇を少なくするという方法が研究されました。
これと生活習慣病との関連の報告もいくつかあります。
一つご紹介します。
心臓の冠動脈疾患に係るHDLコレステロール(善玉コレステロール)と
摂取食品のGI値に相関関係があるとするデータなどはDr.G Frostらに
より発表されましたが、他の総コレステロール値など他の検査値との
相関は認められなかった。
(参考文献)
Glycaemic index as a determinant of serum HDL-cholesterol
concentration Lancet 1999; 353:1045-48
このような論文も基礎的なGI値が正確に測定できたという
推測の元に考察するものです。よって現在も医療現場ではGI値は使用
されていません。
GI値の低い食品を食べて血糖値を抑える事と肥満抑制には
相関関係があまり無いと言われています。食後の血糖値の上昇を抑えても
カロリー摂取量が多ければ肥満になります。
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