「脂肪吸収を促進するホルモン」


毎日新聞で取り上げられましたのでお読みになった方も
多いでしょう。京都大学の清野裕教授のチームが
消化管ホルモンのGIPが脂肪吸収を促進していることを
動物実験で解明しました。

GIPは小腸、十二指腸に存在するホルモンで、脂肪細胞内の
受容体によってこうした脂肪吸収作用が働きます。

このGIPが作用して機能する「受容体」を人工的に
機能させなくした実験用ネズミは高脂肪食でも
肥らなかったそうです。

また、この受容体を機能させなくしたネズミは、夜寝ている時に
体脂肪を燃焼させていたのに対し、通常のネズミは寝ている時に
炭水化物をエネルギーとしていたそうです。
これが寝る前に食べると肥る要因ということも同時に
説明されています。

このGIPの働きを抑制できれば肥満治療に応用できる
可能性があるとされています。

ご存知の方も多いでしょう、米国の有名な自然科学雑誌
「ネイチャー」の出版している医学誌「Nature Medicine」の
7月号に掲載されるようですので当サイトでも掲載後に
詳細をお知らせできればと思います。

●サイト内関連ページ

夜型人間と肥満の関係

注)夜副交感神経の作用で吸収が良くなると説明されて
来ましたが、この研究によってGIPの関与があることも
わかりました。