「筋肉遺伝子」


コラムでも度々登場して来た米国ジョンホプキンス大学の
論文です。

筋肉のミオスタチンを人為的に欠損させたマウスは
年齢とともにつく脂肪が正常マウスに比べ非常に少なく、
十分な筋肉量も維持することを発表しました。
ミオスタチンは筋肉の成長を阻害するのですが、
これが欠損したマウスは生後10ヶ月で通常マウスより70%も
脂肪が少なかったのです。
ミオスタチンをコードしたある種の筋肉遺伝子を滅亡させると
このような作用が現れるとの事です。

ミオスタチン阻害剤ができればこのような痩身作用が
現れるかはいまだわかってはいませんが、今後の肥満治療薬への
期待が持たれます。

参考文献 Journal of Clinical Investigation 109:595-601