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                    日本大学付属板橋病院皮膚科の落合豊子先生らによって、ダイエット中の若い女性の柑皮症(かんぴしょう)の患者さんの血液中ベータカロテン濃度が高いことが報告されています。 
                     
                    この病気は、手のひらや鼻の脇が黄色く変色してくる病気です。みかんを大量に食べると手が黄色くなるので知られていますが、ダイエットで緑黄色野菜を非常に多く食べている人にも発症し、黄疸と間違えて内科を受診される方が多いようです。 
                     
                    カボチャや人参、焼き海苔、ほうれんそうなどベータカロテンが多い緑黄色野菜や海草をたくさん摂取した結果でしょう。 
                     
                    ベータカロテンはビタミンAの前駆物質で夜盲症、皮膚乾燥症などに効果があります。さらに動脈硬化を防ぎ生活習慣病の予防になると言われ、人間には必要なものです。 
                     
                    確かにベータカロテンというとなんだか体によさそうに思えるでしょうが、摂りすぎはこんな結果になる場合もあるのです。柑皮症の患者さんが知らずにベータカロテンのサプリメントまで買って飲んだりしていたら、さらに症状を助長するでしょう。 
                     
                    ダイエットというとすぐに低カロリー、緑黄色野菜と思い込むのではなくバランスの取れた食事はここでも大事なのです。 
                     
                    ただし、ダイエットで発症した柑皮症はこの食生活を止め、バランスの取れた通常食にすることで治ります。ダイエット中になんだか手のひらや鼻の横が黄色いと思ったら皮膚科を受診されることをおすすめします。 
                     
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