「強い意思」

「ダイエットを成功させるためには、アレやコレを食べないで
頑張ってこれは我慢しましょう。」

これは肥満者にとっては辛い言葉かも知れません。
もとより強い意志が無いために、肥満してはいけないと
思いながら食べてしまう方が多いのですから。

肥満遺伝子やリバウンドを起こす人間の生体反応に
簡単な意思だけで逆らうことは確かに難しいものです。
あれとこれを食べないようにして運動して........

頭ではわかっていますが体が順応できません。

近年、行動療法が肥満治療に効果をあげているのは
こうしたダイエットに抵抗する生体反応に対して意識を
うまく持っていく方法ではないでしょうか。

体重グラフをつけて口に入れた食べ物をすべて列挙する。
それを見て自分の悪い所、間違った認識を正すのが大きな目的です。
食べたくなったらきゅうりをかじったり、友人に電話したり、
5分だけ我慢するなどの方法がたくさんあります。これらは
いかに生体反応に逆らわずに摂取カロリーを減らすかの
ガイドラインとなっています。

減量中は「飢餓」状態になっていますので、精神的にも
ウツ状態にあります。
大きすぎる減量目標は、そこに到達できないとわかった時点で
このウツ状態は増強し、リバウンドを促進する場合もあるでしょう。

多くの場合あまりにも理想的な減量目標を立てることに
意義はありません。現在医学的に副作用が少ないとされる
「1ヶ月2キロ以内」の減量目標以上の目標は
立てるべきではありません。

「今月私は5キロ痩せるわ!」

この時点で貴方のダイエットは失敗と言えるかも知れません。

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