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一部新聞に報道されましたが、東大の門脇助教授のチームが正常に機能しない種類のCBP遺伝子を持つマウスは肥満しない事を突き止め、米国ネイチャー誌2002年2月号に発表されました。
CBP遺伝子は今まで発見された肥満遺伝子を一斉に調節し、この遺伝子の働きを抑えたマウスは体重が3分の1に、体脂肪も10分の一に減少したというものです。脂肪燃焼にかかわる遺伝子も活性化し、脂肪を蓄積する遺伝子の作用は抑制されます。糖分を継続して摂取させても血糖値の上昇は非常に抑制されたそうです。
門脇先生は元々、医師の間では非常に有名な肥満遺伝子研究の第一人者のお一人ですし、数々の研究論文は日本は元より海外でも注目されていました。
肥満治療や糖尿病に対する既存の療法ではない「遺伝子治療」が今後可能になる道を大きく開いた論文となるかも知れません。
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