「WHO(世界保健機関)の減食療法ガイドライン」

肥満に対する減食療法のガイドラインは近年各国から出ています。

日本ではBMI25からが肥満に相当します。しかし米国では
30からが肥満とされます。

このように人種によって違いがありますのでガイドラインの適応も
多少変わってきますが、今日は代表的なガイドラインの中から
WHO(世界保健機関)の減食療法ガイドラインをご紹介します。

1)軽度制限食

現体重を維持するのに必要なエネルギーから500−600kcalを
減じる。低脂肪、高糖質食。

2)中等度制限食

一日1000−1200kcalとする。肉体労働などに従事する人には
かなり厳しい。栄養素の欠乏の恐れがある。
10−12週間で15%の体重減少が期待できる。

3)超低エネルギー食

BMI30以上に800kcalで維持する。
手術の為など医師が急激な減量を必要とした場合のみに
医師の監視下で行う。

以上のように「中等度の制限食」でも実行すればこのような結果が
期待できるという事で、医師に相談せずにご自分で行うダイエットに
1200kcal以下はお勧めできません。中等度でも15%も
減量できてしまい、副作用の危険性も増えますのでご自分で
ダイエットする場合は1)の軽度までと思われた方が良いでしょう。
(下記のサイト内関連ページ参照)

「民間療法」と呼ばれる過去の「ダイエット本」のベストセラーの
レシピのカロリーはほとんどが1000kcal以下ですし、驚くことに
一日600kcal以下などというものまであります。もとより食べて
痩せることなどなく、単にカロリーが低い低カロリーダイエットに
過ぎない方法が多いようです。

●サイト内関連ページ
 BMIとは?

 超低カロリーダイエット(VLCD) 副作用
 
 ダイエットの落とし穴
 
 カロリー計算の方法、本など