寒さや飢餓、ストレスにさらされると人間は来るべき危険に
備えて脂肪を蓄えようとするようです。
これに密接にかかわっている遺伝子にβ3アドレナリンレセプターと
いうものがあります。この受容体に部分的な変異を来たした
遺伝子(Trp64rg変異)を多く持っている人は太りやすく、
体に脂肪を蓄積しやすいことがわかっています。
このようななるべくカロリーを消費せずエネルギーを脂肪として
蓄えようとする遺伝子は「倹約遺伝子」とも呼ばれます。
こうした遺伝子の働きによって太りやすい人とそうでない人に
分かれはしますが、肥満には生活習慣と環境の影響が非常に
大きいのも確かです。
両親が肥満で子供が肥満の場合はすべてがこのような遺伝子の
せいだけでなく、家族の生活習慣に負うところが多いようです。
「きっと私は肥満遺伝子のせいで痩せにくいのではないかしら」
減量がうまくいかない事を遺伝子のせいにしてしまうと
減量は決してうまく行かないことを心にとめておく事も大事でしょう。
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